【ペット】11月11日は「いい獣医の日」。愛犬・愛猫と獣医の関係に関するアンケート
【調査結果】
- 全体の96%に、かかりつけの獣医がいる
- いい獣医、いい動物病院の条件1位は「近所にある、交通の便がいい」「きちんと診察してくれる」(67%)
- いい獣医を探すための情報源は「知人・友人」(39%)が最多。「動物病院に通って自分で判断」(38%)が続く
- 動物病院を好きな子は少数派(19%)。「どちらでもない」(36%)、「嫌いだと思う」(34%)
- 飼い主の約4割は愛犬・愛猫が「病院」という言葉を理解していると思う
・全体の96%に、かかりつけの獣医がいる
犬猫の飼い主に愛犬、愛猫のかかりつけの獣医がいるかを伺ったところ、全体の96%が「いる」と回答しました。かかりつけ医の大切さは、人間同様に日ごろの健康状態を把握してもらい、予防措置やいざというときにすばやく対応してくれるなどのメリットにあります。
この調査から、かかりつけ医の必要性を多くの飼い主が認識しているという結果が得られました。
いい獣医、いい動物病院の条件1位は「近所にある、交通の便がいい」「きちんと診察してくれる」(67%)
犬猫の飼い主にとって、いい獣医、いい動物病院とは、どのようなものなのでしょうか。
最も多く選ばれた回答は、「近所にある、交通の便がいい」「触診や聴診などきちんと診察してくれる」(共に67%)でした。かかりつけ医に求められる条件として、気軽に相談できることが挙げられます。それを実現するには、やはり通いやすさが大切です。しかし、近くにあっても診療そのものがおろそかでは困りものです。「触診や聴診などきちんと診察してくれる」が1位になったのは、愛犬、愛猫に適切な処置を求めたいという飼い主の気持ちの表れと考えられます。
3位は「飼い主の話をきちんと聞いてくれる」(64%)、4位は「動物に愛情をもって接してくれる」「説明がわかりやすい」(61%)などが続きます。これら上位の傾向を見ると、飼い主は医療技術や専門性の高さよりも、ペットと自分たちを理解しようとし、ていねいな対応に重きを置いているという結果が得られました。
いい獣医を探すための情報源は「知人・友人」(39%)が最多。「動物病院に通って自分で判断」(38%)が続く
犬猫の飼い主は、いい獣医に出会うため、どのような情報源を用いているのでしょうか。
最も多く選ばれたのは、「知人・友人」(39%)でした。身近な存在の知人・友人の意見は、信頼性が高いと判断しているのでしょう。2位は「動物病院に通って自分で判断」(38%)で1位とわずか1ポイント差、また相反する意見となりました。3位は「インターネットの口コミサイト」(17%)で、上位ふたつと倍以上の差が付きました。
以上のことから、飼い主がいい獣医を探すための情報源とするのは、信頼できる知人・友人に頼るか、自分自身の判断に大別され、第三者の意見には慎重な態度を示すという結果が得られました。
いい獣医に巡り会えたと思えるエピソードをご紹介
アンケートに寄せられた「いい獣医に巡り会えたと思えるエピソード」をいくつか紹介します。
・愛犬の名前を覚えてくれて、ワクチン接種のたびにわが子の成長を一緒に喜んでくれました。
・愛犬が気付かないうちに注射を済ませてくれます。
・先生が一方的に治療方針を押しつけるのではなく、さまざまな可能性の中から飼い主と一緒に決めてくれます。
・ケガをした時に休日にもかかわらず対応してもらい、緊急用に携帯電話の番号を教えてもらいました。
・手術は最終手段、飼い主にできることをまず探しましょうと提案され、飼い主の心のケアまでしてくれました。
・犬が満足するまで先生の顔をなめさせてあげて、落ち着いてから診察を開始してくれました。
・治療が終わるまで、偉いね~、頑張ったねー、怖かったねーと、ずっと話しかけながらペットを安心させてくれて、飼い主もあったかい気持ちになりました。
動物病院を好きな子は少数派(19%)。「どちらでもない」(36%)、「嫌いだと思う」(34%)
診療を受ける当の犬や猫たちは、動物病院や獣医をどう思っているのでしょうか。
飼い主に愛犬・愛猫は動物病院が好きかを伺ったところ、最も多い意見は「どちらでもなさそう」(36%)でした。2位は「嫌いだと思う」(34%)、3位は「好きだと思う」(19%)という順番で、「嫌い」が「好き」を上回りました。これの結果は、獣医による好き・嫌いを足し合わせても変わりませんでした。
一方で、「獣医によって嫌いだと思う」が1%に対し、「獣医によって好きだと思う」が10%となり、犬や猫は、病院そのものだけでなく、人を見て判断していると飼い主は感じているようです。
飼い主の約4割は愛犬・愛猫が「病院」という言葉を理解していると思う
前述の質問で犬や猫たちは、動物病院をどちらかと言うと嫌いが好きを上回る結果となりましたが、「病院」という言葉にどのような反応を示すのでしょうか。
愛犬・愛猫は「病院」という言葉を理解しているかを伺ったところ、「はい」と回答したのが18%、「どちらかと言うとはい」が24%と、全体の約4割が理解していると思うという結果になりました。
一方、「いいえ」(19%)「どちらかと言うといいえ」(13%)で、理解している割合が上回りました。
愛犬・愛猫が「病院」という言葉を理解している、あるいは理解していないと思われるエピソードを伺いました。
病院が嫌い子は、「病院行くよ」と声がけすると、目をそらす、抱っこをさせてくれない、落ち着きがなくなり隠れようとするそうです。そこで、中には、あえて、声がけはしない、おやつをあげる、お出かけといってごまかすなど、工夫をする方もいました。
また、犬や猫たちは、病院という言葉を理解していなくても、飼い主の行動で「病院に行くことを察する」ことができます。その中で最も多かったきっかけは、「キャリーケースやネットを準備する」、次に「車に乗せようとする」というものです。飼い主のこれらの行動に、逃げる、隠れる、震えるなど、明らかな拒否反応を示すというコメントが寄せられました。
逆に、病院が好きな子は、これらのきっかけで、喜んで騒ぎ出す、しっぽを振るなどの行動を取るとのコメントがありました。
・まとめ
今回の調査から、ほとんどの飼い主がかかりつけ医をもち、日ごろの健康管理から傷病による受診や通院に備えているという結果が得られました。
飼い主にとって「いい獣医」とは、必ずしも高い医療技術や専門性を持ち合わせていることではありません。動物とその飼い主に理解を示し、愛情をもって動物に接するかを重要視しているということがわかりました。そんな獣医選びは、当事者同士である知人・友人の意見、あるいは自分自身の判断を優先します。このことは、他人任せにしない飼い主の愛犬・愛猫に対する強い意志が感じられました。
一方、飼い主の思いとは関係なく、犬や猫たちの多くは、動物病院をあまり好きではないようです。そんなペットたちをなだめて工夫して、受診させる飼い主の苦労がコメントから垣間見えました。
・大切な家族であるペットのケガや病気、高額な診療費に備えるペット保険「PS保険」
犬や猫は、病気になり、思いもよらない事故でケガをする場合があります。しかし、ペットには人間のような健康保険がありませんので、診療費は飼い主さまの全額自己負担となります。
例えば、骨折の治療では30万円※1もかかる場合があり、家計に与える影響は小さくありません。しかし、ペット保険に加入していれば、こうした経済的負担を軽減し、ペットのケアに専念することができます。
ペットメディカルサポートのペット保険「PS保険」では、診療機会が多い通院を始め、手術、入院補償を備えつつ、お手ごろな保険料を実現しています。また、加齢による保険料の値上げがゆるやかで、ペットの生涯を通じて無理なく続けやすい保険です。
※1 診療費は参考例であり、平均や水準を示すものではありません。診療費は動物病院によって異なります。