【恋愛・婚活・交際】恋活・婚活の成功者57.6%は「相手を尊重して、相手の意見や立場を理解できる」
残業が増えると、恋活・婚活は友人・知人に頼りがち。結婚相談所の利用者は、休日出勤多めの傾向ありタメニー」)が運営する結婚相談所「パートナーエージェント」(https://www.p-a.jp/)は、恋活・婚活におけるコミュニケーション促進等の観点から、愛知淑徳大学グローバル・コミュニケーション学部友池梨紗助教と共同研究を進めています。その一環として、恋愛交際/結婚相手と自律的に出会った20〜44歳の男女133人に対して、「自律的な出会いのきっかけ(ツール)」に関するアンケート調査を実施いたしましたのでお知らせいたします。
<調査背景>
パートナーエージェントは、2022年9月から愛知淑徳大学グローバル・コミュニケーション学部友池梨紗助教と、「交際を目的に出会った男女の関係発展を促進・妨害するコミュニケーション的要素の研究」について共同研究を実施しています。友池助教との共同研究によって、現代のコミュニケーションから考えた婚活支援の新たな知見を見出すことで、当社サービスはもとより、婚活支援を行う企業や政府・自治体のコミュニケーション支援強化の一助になればと考えております。
これまで共同研究の成果として、次のようなレポートを公開してきました。
- 友池助教による恋愛における「自律的出会い」に焦点を当てた探索的調査の中間発表恋活・婚活に利用されるツールとコミュニケーションの関係https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000681.000006313.html
- 「恋活や婚活での出会い」に関するアンケート調査(第1回調査)初めての恋活、婚活では結婚を想定していた人が半数近く~恋活や婚活での出会いは自然な時代に。友人や知人の紹介やマッチングアプリで~https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000663.000006313.html
- 「恋活や婚活での出会い」に関するアンケート調査(第2回調査)初めての恋活、婚活はマッチングアプリで~男性は24歳(中央値)、女性は23歳(中央値)で初めての恋活、婚活を経験~https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000671.000006313.html
今回は第3回の調査として、自律的な出会いのきっかけとなったツールにそれぞれどんな特徴があるか、詳しく調べてみました。
恋愛交際を望む人たちのなかで、マッチングアプリ、友人・知人の紹介、結婚相談所、婚活パーティー、合コン、街コンなど、さまざまなきっかけを通して自律的に出会いを求める人が増えています。ただ、どのきっかけ(ツール)にもメリット・デメリットがあるため、恋活・婚活が実を結ぶには、各ツールの特徴を理解し、自身の性格や置かれた環境などを考慮して適切なツールを選択することが大切です。
実際、各ツールを利用して恋愛交際の相手、もしくは結婚相手と自律的に出会えた人たちは、どんな性格で、どんな環境に置かれていたのでしょうか。労働時間・休日、性格、コミュニケーションスキル、相手を選ぶときの価値観といった軸で、どのツールを利用して交際/結婚相手と出会った人が多かったか、調査しました。
■婚活を始めて53.2%が3カ月以内に交際/結婚相手とマッチング。62.1%が出会って3カ月で交際へ
今回、2015年以降に自律的出会いを通して知り合った相手と現在恋愛交際中もしくは結婚した男女133人を対象に調査しました。
まず、どんなきっかけ(ツール)を通して現在の交際/結婚相手と出会ったか、利用開始から相手と出会う(マッチする)まで、出会って(マッチして)から交際に発展するまで、それぞれどのくらいの期間がかかったか聞いてみました。
- Q. 現在の交際/結婚相手と出会う(マッチする)までに、どのくらいの期間がかかりましたか?(n=124)※必須回答
「マッチングアプリ」(n=56)、「友人・知人の紹介」(n=26)、「結婚相談所」(n=13)、「婚活パーティー」(n=12)という主要な出会いのきっかけ(ツール)別に回答を集計した結果と、それらに「街コン」(n=7)や「合コン」(n=5)などで出会った人の回答を加えた全体(n=124)の割合をまとめたのが次のグラフです。
恋活・婚活を開始してから3カ月以内に、回答者全体の53.2%が現在の交際/結婚相手と出会っていました。6カ月未満まで含めると、73.4%に達しています。
きっかけ(ツール)別に見ると、3カ月以内に出会っていた割合は、「マッチングアプリ」(58.2%)、「友人・知人の紹介」(50.0%)、「結婚相談所」(38.5%)、「婚活パーティー」(33.3%)の順に高くなっています。
- Q. あなたが現在の恋愛交際相手、もしくは結婚相手と出会って(マッチして)から交際(お付き合い)に至るまで、どのくらいの期間がかかりましたか?(n=124)※必須回答
続いて、現在の交際/結婚相手と出会ってから、交際(お付き合い)に至るまでにかかった期間を集計しました。
回答者全体の62.1%が出会ってから3ヶ月以内に、85.5%が半年以内に現在の交際/結婚相手と交際に至っていました。
ツール別に見ると、「結婚相談所」経由で出会った人の内、30.8%が1カ月以内に交際スタートしています。「友人・知人の紹介」では、交際に発展するまでに比較的時間がかかっているようですが、それでもおおよそ2人に1人が3カ月以内に交際を始めていました。
- Q. 「出会ったきっかけ(ツール)」の利用を始めてから、現在の交際/結婚相手と交際(お付き合い)に至るまで、何人と実際に会って話す機会がありましたか?(n=120)※必須回答
現在の交際/結婚相手と出会うまでには、どのくらいの相手と実際に会って話す機会があったのでしょうか。
マッチングして実際に会った人数が3人になるまでに、回答者の50.8%が現在の交際/結婚相手とめぐり会っていました。5人までに範囲を広げると75.8%が該当しました。
ツール別に見ていくと、「友人・知人の紹介」では「1人」(37.5%)と「2人」(29.2%)の割合が高く、計66.7%が2人目までに現在の相手と出会えたという結果に。一方、「結婚相談所」では実際に出会ったのが「11人以上」が30.8%となっており、中央値は7人でした。より多くの人と実際に会って話した上で、現在の交際/結婚相手を選んでいるようです。
■残業が増えるほど「友人・知人の紹介」に頼りがち。「結婚相談所」の利用者は、休日出勤多めの傾向あり
恋活・婚活をしたいと思っていても、「仕事が忙しくて行動に移せない」「恋活・婚活に時間を取れず、中途半端に終わってしまった」という人も多いでしょう。仕事が忙しい人は、どんな出会いのきっかけ(ツール)に頼るのがいいのでしょうか。
ここからは、残業の日数や休日出勤の頻度、暮らしていた環境といった要因と出会いのきっかけ(ツール)の関係について取り上げていきます。
- Q. 「出会ったきっかけ(ツール)」を使い始めたとき、あなたはどのくらいの頻度で1日2時間以上の残業をしていましたか?(n=124)※必須回答
1日に2時間以上の残業をしていた頻度は上記グラフのとおりです。この結果と出会いのきっかけ(ツール)に関する回答を掛け合わせると、次のグラフのようになりました。
「友人・知人の紹介」で出会った人のうち、56.0%が「ほぼ毎日」2時間以上の残業をしていたことが目に付きます。2時間以上の残業が「週2~3回」あった人たちも含めると76.0%にまで増加しました。
同じように、休日出勤の頻度についても調べてみました。集計結果は次のグラフのとおりです。
- Q. 「出会ったきっかけ(ツール)」を使い始めたとき、あなたはどのくらいの頻度で休日出勤(勤務日でない日の出勤)をしていましたか?(n=124)※必須回答
こちらも出会いのきっかけ(ツール)に関する回答と掛け合わせてみました。
「マッチングアプリ」で出会った人たちは52.9%、「婚活パーティー」では58.3%が休日出勤を「ほとんどしなかった」と回答しました。その反面、「結婚相談所」利用者のうち、30.8%が「月5回以上」休日出勤があったと答えています。
残業の頻度が高くなると「友人・知人の紹介」の割合が増える傾向がありましたが、休日出勤が増えても「友人・知人の紹介」の割合にはそれほど大きな変動がありませんでした。「友人・知人の紹介」に頼ろうとしても、休日を候補日に入れられず、スケジュール調整に難航することが多いのでしょうか。
その点、結婚相談所を利用すると、相性の良さそうなお相手の紹介だけでなく、自身とお相手の仕事の都合を踏まえてお見合い日程を調整してくれるなど、さまざまな形でサポートを受けられます。そうしたサポートがあるからこそ、休日出勤の頻度が高くなるほど、結婚相談所からの婚活成功率が高くなっているのかもしれません。
同じように、出会いのきっかけ(ツール)を使い始めたときの暮らしていた環境について調べてみました。
- Q. 「出会ったきっかけ(ツール)」を使い始めたとき、あなたはどのような環境で暮らしていましたか?(n=126)※必須回答
「友人・知人の紹介」で出会った人では、「実家暮らし」(53.8%)の割合が比較的高くなっていました。地元にいることで学生時代の友人などに相手を紹介してもらえる機会が増えるということなのかもしれません。「婚活パーティー」から出会った人に注目すると、「寮住まい/シェアハウス」に住んでいる人が16.7%でした。日ごろから複数の人が集まる環境にいることが奏功したのでしょうか。
■コミュニケーションが苦手でも、「相手を尊重」できれば自律的な出会いは期待できる
自律的に恋活・婚活に取り組み、交際/結婚相手と出会うことに成功した人は、どんな性格・コミュニケーションスタイルで、どのようなコミュニケーションスキルに自信を持っていたのでしょうか。自律的な出会いに成功した要因を探っていきましょう。
- Q. 性格・コミュニケーションスタイルについて、あなた自身に最も当てはまる選択肢をそれぞれ選んでください。(n=133)※必須回答
性格・コミュニケーションスタイルを見ると、「初対面の相手と話すことは得意」な人は48.1%(「かなり当てはまる」「当てはまる」の合計。以下、同)でした。「自分をアピールすることは得意」(41.7%)など、積極的にコミュニケーションを取ることに臆さない人が、自律的な出会いを経て交際に至っていると言えそうです。
一方、「初対面の相手と話すこと」は25.6%、「自分をアピールすること」は27.3%が「当てはまらない」「かなり当てはまらない」を選択していました。積極的なコミュニケーションが苦手でも自律的な出会いに恵まれる可能性は十分にありそうです。
- Q. コミュニケーションスキルについて、あなた自身に最も当てはまる選択肢をそれぞれ選んでください。(n=133)※必須回答
コミュニケーションスキルについては、「自分の感情や行動を、うまくコントロールできる」(46.6%)、「自分の伝えたい考えや気持ちを、うまく表現できる」(49.6%)、「相手の伝えたい考えや気持ちを、正しく読み取れる」(49.6%)など、どのスキルも「かなり得意」「得意」が5割前後を占めました。
そのなかでも、「相手を尊重して、相手の意見や立場を理解できる」が「かなり苦手」「苦手」なのはわずか6.1%でした。前述の性格・コミュニケーションスタイルに関する回答を含めても、当てはまる割合が最も高くなったのはこの項目でした。自律的な出会いに成功するには、「相手を尊重して、相手の意見や立場を理解できる」ことが一番大事なことなのかもしれません。
■コミュニケーションに積極的な人は婚活パーティーを活用、「相手に受け入れてもらう」「相手を尊重」するのが得意な人は結婚相談所向きか
性格・コミュニケーションスタイル、コミュニケーションスキルについて、交際/結婚相手と出会ったきっかけ(ツール)と掛け合わせて集計。「マッチングアプリ」(n=56)、「友人・知人の紹介」(n=26)、「結婚相談所」(n=13)、「婚活パーティー」(n=12)という主要な出会いのきっかけ(ツール)別にどのような特徴があるのか、調べてみました。
- Q. 性格・コミュニケーションスタイルについて、あなた自身に最も当てはまる選択肢を選んでください。(n=56,26,13,12)※必須回答
- Q. コミュニケーションスキルについて、あなた自身に最も当てはまる選択肢を選んでください。(n=56,26,13,12)※必須回答
「婚活パーティー」を利用して出会った人には、コミュニケーション全般を得意とする傾向があるようです。「初対面の相手と話すことは得意だ」に当てはまるが75.0%、「1対1での対話より複数人で集まって会話をする方が好きだ」に当てはまるが66.7%、「自分をアピールすることは得意だ」に当てはまるが66.7%でした。
「結婚相談所」から出会った人は、「初対面の相手と話すことは得意だ」など、前述の3件に当てはまる割合が主要4ツールの中で最も低くなりました。ただ逆に、「自分の意見や立場を、相手に受け入れてもらえるように主張できる」(69.2%)、「相手を尊重して、相手の意見や立場を理解できる」(77.0%)については得意とする人が最も多くなりました。
■マッチングアプリは「住んでいる場所」、結婚相談所は「年齢」を重視して相手を選ぶ傾向に
最後に、主要な出会いのきっかけ(ツール)別に、交際/結婚相手を探すときにどのような点を重視していたか、聞いてみました。
- Q. 「出会ったきっかけ(ツール)」を使って相手を探すとき、相手のどのような点を重視していましたか。(n=107)※必須回答
結婚相談所をきっかけに出会った人のうち、84.6%が「年齢」を重視したと回答しました。先日、パートナーエージェントのスタッフ70人を対象に実施したアンケート調査のレポート(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000693.000006313.html)を公開しましたが、結婚相談所を利用する人は出産・子育てを意識する傾向が強いようです。自然と、相手を探すときには年齢を重視することになるのかもしれません。
また、「マッチングアプリ」では、「住んでいる場所」を重視した人が51.8%でした。マッチング後のデートをスムーズに進めたいからでしょうか。
興味深いのは、婚活パーティー利用者の回答です。「顔」(25.0%)、「年齢」(33.3%)、「年収」(25.0%)が主要なきっかけ(ツール)の中で最も低い割合になり、「性格」(58.3%)が最も高い割合になりました。婚活パーティーはまず話せるという点が利点です。そういった特徴が大きく出たのかもしれません。
自律的に恋活・婚活をして恋愛交際/結婚相手と出会えた人を対象に、出会いのきっかけ(ツール)について詳しく調べた調査の結果をご紹介してきました。
仕事の残業や休日出勤の頻度によって出会いのきっかけ(ツール)に違いがあり、性格・コミュニケーションスタイルやコミュニケーションスキルによって、より効率的に相手と出会えるきっかけ(ツール)があるように思われます。
出会いのきっかけ(ツール)別に違いがあることを意識して、恋活・婚活に取り組むことも大切になってくるのではないでしょうか。
なお、今回のレポートは共同研究のアンケート調査結果を速報としてご紹介したものになります。本研究は途中経過であり、研究成果については後日改めて発表させていただきます。
<参考:過去の発表・調査レポート>
- 友池助教による恋愛における「自律的出会い」に焦点を当てた探索的調査の中間発表恋活・婚活に利用されるツールとコミュニケーションの関係https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000681.000006313.html
- 「恋活や婚活での出会い」に関するアンケート調査(第1回調査)初めての恋活、婚活では結婚を想定していた人が半数近く~恋活や婚活での出会いは自然な時代に。友人や知人の紹介やマッチングアプリで~https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000663.000006313.html
- 「恋活や婚活での出会い」に関するアンケート調査(第2回調査)初めての恋活、婚活はマッチングアプリで~男性は24歳(中央値)、女性は23歳(中央値)で初めての恋活、婚活を経験~https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000671.000006313.html
「自律的な出会いのきっかけ(ツール)」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:現在の恋愛交際/結婚相手と自律的に出会った20~44歳男女
有効回答数(サンプル数):133名
集計期間:2023年3月31日~4月1日
調査機関:自社調査
※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しているため、各項目の合計が100%とならない場合がございます
詳しくは(こちら)から!
2023年4月26日 MarryArt マリーアート広報部