【夫婦】既婚男女のAIや編集ツールによる画像やメッセージ編集に関する実態調査

「結婚相手紹介サービス」株式会社オーネット(本社:東京都中央区、代表取締役社長都村毅、以下オーネット)は、全国の25歳~34歳既婚男女526人(男性:258人、女性:268人)に、AIや編集ツールによる画像やメッセージ作成を異性とのやりとりに利用した経験があるかどうかについての実態調査を実施いたしました。

 さまざまな分野でAIによる技術革新がすすみ、私たちの日常生活にもいろいろなかたちで少なからず影響が及んでいる現状において、異性への自己アピールや異性間コミュニケーション時の主要ツールともいうべき写真や動画、また文章やメッセージについてもこれらの影響が徐々に浸透してきている状況ではないかと推測されます。

 今回オーネットでは男女の出会い時の自己アピールや互いのコミュニケーションに、自身の写真やお相手へのメッセージ作成時にAIや編集ツールをどれだけの人が利用しているのか、また利用することに対してどのように考えているのかということについて、異性と出会ってから恋愛を経て既に結婚に至った既婚25歳~34歳の男女にアンケートを実施して実態調査いたしました。

<調査結果サマリー>

(1)男性49.6%、女性50.0%、全体で49.8%がAIや編集ツール利用経験あり!

(2)利用経験ありのうち、編集した【画像】を実際に利用した経験者の割合は、男女全体で85.1%! (男女間でほぼ同割合の結果)

(3)利用経験ありのうち、編集した【メッセージ】を実際に利用した経験者の割合は、男女全体で80.9%! (女性より男性の方が利用割合が若干高い結果)

(4)利用経験「あり」と回答した男女は、利用することについて「全く問題なし」あるいは「節度ある利用であれば問題なし」と回答した割合が61.9%!

(5)利用経験の「なし」と回答した男女は、利用することについて「全く問題なし」あるいは「節度ある利用であれば問題なし」と回答した割合が39.8%!

(利用経験「あり」回答者と割合に大きな差異があり)

                                                      

■あなたは結婚する迄に、ご自身の写真(撮影時または撮影後)やテキストメッセージ(作成時または作成後)に、AIや編集加工ツール等を使用したことがありますか?

ご自身で使用(作業)しなかった場合でも、写真館や外部業者(友人含む)に依頼して制作して、友人やSNSなどに公開した場合も「ある」と回答ください。

 まず、「ご自身の写真(撮影時または撮影後)やテキストメッセージ(作成時または作成後)に、AIや編集加工ツール等を使用したことがありますか?」という質問に対する回答結果は、男性の49.6%、女性の50.0%が「あり」という結果となりました。

男女ともに25歳~34歳の既婚男女の5割が結婚する前の段階で、AIや編集ツール等を利用して画像やメッセージの編集等を行った経験があるという結果となります。

 この結果から男女ともに、画像やメッセージの編集や加工については、ほとんど認知されて日常的に広く行われている状況であることがわかる調査結果となりました。

■「ある」と回答した方にお聞きいたします。それらの生成物のうち、【加工した画像】を、あなたが結婚する以前に異性とのコミュニケーション(アピール、アプローチ)時に利用した経験はありますか?次の選択肢の中で最もあてはまる選択肢を一つお選びください。回答が複数ある場合は、最も使用頻度が高かった、または効果があったと思われる選択肢を一つお選びください。

 この質問では【画像】に関する加工・編集の利用経験について、どのようなシーンで利用したかを質問しました。この質問への回答に関しては、男女ともに殆ど差異のない結果となり、最も多かったのが編集・加工した【画像】を「SNSにアップした」という回答で、男女合計で40.8%という結果となりました。続いて多かったのが「マッチングアプリにアップした」が34.4%となり、SNSとマッチングアプリ両方に回答した合計では75.2%という結果となります。3番目が「婚活サイト(結婚相談所含む)」で9.9%となり、残り14.9%は「編集・加工はしたことはあるがアップ等はしなかった」という回答結果となりました。

 編集・加工した【画像】のアップについては、男女ともに利用したシーンは殆ど同じ割合での利用結果ということで、男女間の利用状況の違いは見られない結果となりました。

■「ある」と回答した方にお聞きいたします。それら生成物のうち、【加工したメッセージ】を、あなたが結婚する以前に異性とのコミュニケーション時に利用した経験はありますか?次の選択肢の中で最もあてはまる選択肢を一つお選びください。回答が複数ある場合は、最も使用頻度が高かった、または効果があったと思われる選択肢を一つお選びください。

 次の質問では【メッセージ】に関する加工・編集の利用経験について、どのようなシーンで利用したか質問しました。まず、男女全体の割合でみると、最も割合が高かったのは「SNSでメッセージを送る時」で35.9%、次いで「マッチングアプリでメッセージを送る時」が34.4%という結果となりました。続いて「婚活サイト(結婚相談所含む)」が10.3%となり、19.1%は「編集・加工はやったもののアップや投稿はやっていない」という回答結果となりました。

 この設問への回答で興味深い点として、いくつかのシーンによっては男女間の回答割合に大きな差異があることがあげられます。まず、「SNS利用時のメッセージ送信」の利用割合を見ると、男性43.8%に対して、女性が28.4%という割合で、男女間で15.4%もの差異がある調査結果となりました。また、「婚活サイト(結婚相談所含む)利用時のメッセージ送信」においては、女性14.9%に対して、男性が5.5%と男女間で9.4%の差異がみられる結果となりました。

 この設問だけからは男女間の違いの深層まで読み取ることはできませんが、「SNS利用時のメッセージ送信」の利用割合が男性の方が高いという背景として、SNSのように一方的な情報発信という事について男性は躊躇せず発信を行う傾向にある、また、その際のメッセージについてもAIツールなどを使って手間をかけずに発信するという傾向が女性よりあるのではないかということが推測の一つとしてあげられるのではないでしょうか。

 一方で、婚活サイト(結婚相談所含む)でのメッセージ発信について女性の割合が男性より高いという理由については、これもあくまで推測となりますが、婚活という異性との大切なコミュニケーションにおいて、男性より女性の方が慎重に言葉を選んでメッセージを送る傾向にあるということが利用割合の差異に影響しているのかもしれません。

■これまでに利用経験が「ある」と回答した方にお聞きいたします。AIや編集加工ツールを使用して生成された画像やテキストメッセージを異性とのコミュニケーションに使用することについてどのように考えますか?次の選択肢の中で最もあてはまる選択肢を一つお選びください。

 この設問では結婚するまでに利用経験が「ある」と回答した男女に、「異性とのコミュニケーションにおいて、AIや編集ツールを利用することについてどう思う?」ということを質問しました。全体で最も多かった回答は、「節度をもって利用すれば問題ない」が38.2%、次いで「広く普及しているのだから使用は全く問題ない」が23.7%、3番目に多かったのが「ノイズ除去やエラーチェック程度に限定して使用すべき」が20.6%という結果となりました。「婚活やお見合いといったシーンを限定して使用すべき」の8.4%を含めると、全体で90.8%が、シーンや活用方法を限定して利用することを含めて、利用することを許容するという回答結果となりました。一方、「AIや編集ツールの利用は異性との関係性構築に影響はない」という回答は9.2%で、全体の1割程度という結果となりました。

■これまでに利用経験が「ない」と回答した方にお聞きします。もしあなたがこれから婚活をはじめると仮定した場合、AIや編集加工ツールを使用することについてどのようにお考えですか?次の選択肢の中から最もあてはまる選択肢を1つ選んでください。

 前述と全く同じ設問を、「これまで利用した経験がない」と回答した男女に質問したところ、一番多かった回答は、「AIや編集・加工ツールの利用は異性との関係性構築に影響はない」と回答した割合が、じつに45.5%と約半数近くとなり、シーンや利用方法の限定的な許容を含めたそれ以外の合計割合54.5%とほぼ同じ回答割合となりました。ご自身の経験からAIや編集ツールを使用しなくても異性との出会いや恋愛に影響なく結婚に至ったという経験がこの回答結果に表れていることがわかる結果となりました。

- 調 査 概 要 -

■調査名:既婚男女のAIや編集ツールによる画像やメッセージ編集に関する実態調査

■調査地域:全国

■調査対象:既婚の男女25歳~34歳 

■調査方法:インターネットを利⽤したクローズ調査

■調査日:2024年6月18日(火) ~ 6月19日(水) 

■調査主体:株式会社オーネット

■回答数 :526人 (男性:258人、女性:268人)

※調査結果の数値は小数点第 2 位以下を四捨五入しているため、合計で100%にならないことがあります。