【恋愛】Z世代538名の恋愛価値観調査から見える「貧困化」と「積極的に行動できない」若者の実態をレポート
株式会社セクションエイト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:安田 隆之、以下セクションエイト)はセクションエイトが運営する相席屋がZ世代538名に対して恋愛に紐付く価値観の調査を行いました。
■若者の貧困化と価値観について
2023年1月、若者たちの間で「風呂なし物件」が人気となり「若者のお風呂離れ」が進んでいるという報道が注目を集めていました。「若者の車離れ」「恋愛離れ」「結婚離れ」「お酒離れ」など、さまざまな「若者の◯◯離れ」が言われていますが、主な原因として「若者の貧困化」が挙げられています。氷河期世代以降、非正規や定収入が見込めない若者が増え、自身を取り巻く環境が不安定であり、賃金がなかなか上がらない経済状況を生きています。また、「恋愛離れ」や「結婚離れ」で言うと、結婚や子育てに関する金銭的、労力的負担が大きく、そもそも恋愛をしないという選択をするしかなくなっています。
[調査概要]
・調査対象:13~29歳 男女538名
・調査日:2023年2月2~5日
・調査方法:インターネット調査
- 「低予算のデート」ってどう思う?「今のご時世仕方ない。」
2023年2月にZ世代の男女538人に対して相席屋が行なったZ世代の価値観の調査にて、「低予算のデートについてどう思いますか?」という質問をしたところ、94.4%が賛成と回答しました。そしていくらからが低予算と感じるかについては、3000円以下が27,9%と最多で、5000円以下が21.2%、1000円以下が19%、特に感じないが15.4%、10000円以下が11.2%、500円以下が4.1%となりました。
低予算のデートについて賛成の理由を聞いてみると、「何かと出費が多い世の中だから。」「物価高でお財布状況が厳しい。」「全ての商品が値上がりしているので、できる限り安く済ませられるといいと思う。」「自分自身がデートにそんなにお金をかけたくないから。」など現代の若者の貧困化を感じさせられるコメントが多く挙がりました。
また、「低予算の方が何回も遊べるから。」「予算内でどう使うか考えるのが楽しい。」「低予算で立ち飲みハシゴ旅とか楽しそうだし、公園でコーヒー飲んでるだけでも好きな人となら楽しいから。」などお金がない中でも工夫して楽しもうとするZ世代のコメントもみられました。
- 「付き合う前」と「付き合ってから」の割り勘事情。「自分が全額払えないから…」
Z世代の男女538人に「付き合う前の割り勘についてどう思いますか?」という質問をしたところ、77.9%が賛成と回答しました。また、「付き合ってからの割り勘についてどう思いますか?」という質問をしたところ、84.2%が賛成と回答しました。
付き合う前の割り勘について賛成の理由を聞いてみると、「今のご時世、割り勘もありだと思う。」「相手には相手の事情があるだろうし、自分としてもお金に余裕があるわけではないから。また、借りた貸したという関係になりたくないから。」「男性の方が稼いでいる時代でもないと思うから。」「自分が全額払えないから。」
また、付き合ってからの割り勘について賛成の理由を聞いてみると、「自分が全額デート代を出すことを継続出るほどお金に自信がないから。」「経済的に厳しい人もいるから。」「負担をかけてそれが原因で別れたくないから。今の時代共働きが普通だと思うし、必ずしも男性のほうが収入がいいとは限らないから。」
など低予算のデートについての質問と同様に、現代の若者の貧困化、他に女性の社会進出やジェンダーの多様性を重視するコメントが多く挙がりました。
総務相統計局「労働力調査」によると2022年の就業者は6,723万人で、5年前の2017年に比べて193万人増加しており、内訳として男性は27万人、女性は165万人の増加となっています。このデータからも女性の社会進出が一層進んでいることがわかります。
- 「付き合う前」と「付き合ってから」どのタイミングでお金の話をする?「ある程度お金がないと結婚や子育ては難しい。」
Z世代の男女538人に「付き合う前に給与や金銭的な話をすることについてどう思いますか?」という質問をしたところ、63.8%が抵抗がない、と回答しました。また、「付き合った後に給与や金銭的な話をすることについてどう思いますか?」という質問をしたところ、83.3%が抵抗がない、と回答しました。
付き合う前に給与や金銭的な話をすることについて抵抗があるか聞いてみたところ、「相手の収入もある程度知ってないと後々困ることもあると思うから。」「将来を考える上で金銭感覚の一致は大事だから。」といったある程度、今後のことを考えるために必要といった意見もあれば、「付き合うか分からない人にお金のことを教えるのは抵抗がある。」「結婚を意識したり将来的なことまで話が進んでからにしたい。」といった付き合う前の段階で踏み込んだ話をしづらいといった意見も挙がりました。
付き合った後に給与や金銭的な話をすることについて抵抗があるか聞いてみたところ、「将来子どもを育てる際にお互いの年収を知っておくことは重要だから。」「結婚後の家計について話し合うことが出来るから。」「ある程度のお金が担保できないと結婚や子育ては難しいから。」「貯蓄の目標設定をしたいから。」など子育てや結婚に対する漠然とした不安を感じている意見が多く挙がりました。
こういった貧困や貧困に伴う将来の不安といった外的要因に加え、次に、潜在的に若者にある内的要因も浮き彫りとなりました。
- 気になる人を自分からデートに誘える?「自分に自信が持てなくて、積極的に行動できない。」
Z世代の男女538人に「気になる人に自分からメッセージを送ることについて抵抗はありますか?」、「気になる人に自分からデートに誘うことについて抵抗はありますか?」とそれぞれ質問したところ、52.4%が「気になる人に自分からメッセージを送ることについて抵抗がある」、61.5%が「気になる人に自分からデートに誘うことについて抵抗はある」と回答しました。
気になる人に自分からメッセージを送ることについて抵抗がある理由を聞いてみると「返事が来なかったり無視されたら嫌だから。」「傷つけないかとか迷惑ではないかとか色々考えて結局伝えたい事が伝えられないから。」
気になる人に自分からデートに誘うことについて抵抗がある理由を聞いてみると「相手の好みじゃなかったら申し訳ないから。」「奥手なためデートに誘うきっかけが難しい。」「本当は行きたくないと思われてたら嫌だから。」「自分に自信が持てず、緊張してしまうため。」などなかなか自ら積極的に行動できない現代の若者たちの様子が見られました。
コロナによって飲み会や合コンといったオフラインでの出会いが少なくなったこともあり、こういった内的要因が浮き彫りになっているのかもしれません。
- 外的要因の「貧困や貧困に伴う将来の不安」と、内的要因の「積極的に行動できないこと」
若者たちの多くがお金がないと感じており、そういった状況の中で、低予算のデートに賛成する理由が、物価高や個人のお財布事情など、現実的な理由からであることが分かります。
また、低予算でも楽しく過ごすための工夫をすることが若者たちにとっての醍醐味のようですね。Z世代は、お金に縛られず自由に生きたいという思いから、お金がなくても楽しむ方法を模索する姿勢がうかがえます。
Z世代の多くは、お金に関する考え方が従来の世代と異なっており、割り勘に対しても前向きな姿勢を持っているようです。
特に、付き合う前の割り勘に関しては、相手との関係性が未確定のため、自分が全額負担するのは負担になるという意見があるようです。また、付き合ってからの割り勘に関しても、お金の負担を分担することで、お互いに負担を減らし、関係性を深めることができると考えているようです。ただし、一部の人は男性が全額負担することに賛成する意見もあり、個人差があるようでした。
また、気になる人に自分からアプローチすることに対してはネガティブな意見が多くあがっていました。
これらの非積極的な部分から浮き出る抵抗感は、社会的な環境や価値観、自己肯定感の低さなど、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。
しかし、結婚や将来のためには、お金のことや自分からアプローチすることに対しても積極的に向き合う必要があり、自己肯定感やコミュニケーション能力の向上が大切です。また、社会的な環境や価値観を変えることは簡単ではありませんが、自分自身が変化を起こすことで、周囲の人々にも影響を与えることができます。
創業当時から若者の新たな出会いのきっかけを提供しており業界のパイオニアであるセクションエイトは、引き続き、若者の恋愛に紐付く価値観を調査しつつ、インサイトを捉えることによって時代に合った出会いの形をご提案いたします。
■相席LABO所長坂本より
新型コロナ5類引き下げ後、「異性との出会い」「働き方」「交友関係」は回帰へ。AII恋活婚活アプリ『バチェラーデート』運営する株式会社バチェラーデートは、「コロナの5類引き下げによって、コロナ禍の3年間で定着した”生活様式と価値観”が『異性との出会い』『働き方』『交友関係』においてどのように変化するか」について、オンラインコミュニケーションの経験がある男女440名に対し調査を実施しました。
アンケートの結果、約7割が対面でのコミュニケーションを希望しているにも関わらず、一方で全体の8割以上が対面コミュニケーションへの苦手意識を抱いていることも分かりました。(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000086724.html)
学校生活、部活動やサークル活動をはじめとして本来であれば多くの人が通過すべきだった新しいコミュニティとの接点、異性との接点が極限まで減らされてしまった若者たちの中には、他人との距離感の取り方が掴めず悩んでいる人も多くいます。
このように『リアルな出会い』のニーズが高まりつつあるものの、対面でのコミュニケーションに不安を抱く人も少なくありません。これからますます対面コミュニケーションが増えていくことが予想される中で、どのように対人関係を築いていくかは大きな課題となりそうです。
昨年末にリクルートが1,727人にアンケートを取った「高校生価値意識調査2022」によると、自分たち世代の強みと弱みに関して下記のように回答しています。
ネットに慣れすぎて対面コミュニケーションが苦手なこと、新型コロナの影響でリアルの経験が乏しいことも自覚していることがわかります。(引用:https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2022/1207_11858.html)
そんな状況で対面でのコミュニケーションが増えると言われても免疫がなく戸惑ってしまう人は多いのではないでしょうか。だからといってなかなか自分自身で新しく他人との接点を持つことは難しい…そんな対面コミュニケーションへの苦手意識を持っている方、他人との接点を増やしていきたい方々こそ相席業態を活用するのがいいのではないでしょうか。
詳しくは(こちら)から!
2023年5月18日
MarryArt マリーアート 広報部